ADHDの息子

私には、ADHDの息子がいます。
今年 29才になりました。

小学校3年の時に診断されました。

精神科に行ったきっかけは、
• 落ち着きがない
• 人の話を聞いてない
• 嘘やごまかしが多い
• 物事に集中できない など

小学生の男の子なら、有るんじゃないかな..?
と、思うような事ですが、心配になると確認して安心しようとするのが普通の気持ちだと思います。
思い切って精神科へ。

告げられた言葉は 「ADHD(精神発達障害)です。IQは普通より高い所と極端に低い所があります。この高い所は彼の長所で、極端に低い所は彼が苦手な所です。総合すると実年齢より10才位低いことになります。」

まさか、自分の子供が... と耳を疑いました。
が、真実として受け止めなくてはいけない事も理解できました。

しかし、日常生活において不都合なことが多く悩む毎日でした。

息子はサッカーをやっていましたが、集中力がないため、他の子と同じようにはできませんでした。
時々、ADHDの特徴でもある「思った事を考えずにそのまま行動してしまう」という技でゴールを決めたり、敵をかわしたり、見ている人が驚く様な事をしていました。

小学校を卒業後、一大決心をする時が来ました。

私達家族は、息子の「サッカーをしたい」と言う言葉に賭けて 南米アルゼンチンに移住する事にしました。アルゼンチンはサッカーとタンゴのブランド国です。果たして息子はどこまで、できるのか...

以外にもADHDを生かしつつ、メキメキと腕をあげ
所属チームのレギュラー選手に。プロチームでの練習参加で上の年代の試合にも呼ばれるまでになりました。さすがに、驚きました。

良く出ていたADHD、悪くも出ます。

プロ間近、自分の年代でのプレーが思うようにできなくなったのです。

この病気は、自分で分析し修正するのが苦手です。

壁にぶつかりサッカーをやめてしまいました。
サッカーはやめても「好き」というのは本当のようです。

今は、アルゼンチンで彼女を作り、何でアルゼンチンに来たのかも忘れて好き勝手 やっています。
29才でもやっぱり、頭の中は中学生位だな~と思うことがよくあります。
反抗期的な行動も多く見られ、対応にこまっています。見守るしかないのでしょうが....

有名人にもADHDの人は結構いるようです。
皆さん自覚し克服しているようです。
息子にもそうなって欲しいと願います。

ついつい29才にもなって!と怒ってしまう私がいます。怒っても仕方がないのも分かっています。

彼が幸せな人生を送ってくれる事を
心から祈っています。

その為に移住までしたのだから。
最後まで、彼の母でいたいです。

そして、母は自分をずっと見ていた。
と分かって欲しいです。

それしかできないから。

直接言えないので、この場をかりて手紙を書きたいと思います。

私の気持ちが届いてくれる事を願って、息子へ

「 あなたは、他の子と少し違っていた。大人になって生きづらさは感じてませんか?
あなたの事は誰より分かっているのに、
頭では理解してるのに、受け止められてなかった事、許してください。今は反抗期かな? どんなに邪魔にされても、どんなに汚ない言葉を言われても、ずっと見てるからね。ずっと見方だかね。ずっとあなたのママだからね。いま、理解出来なくてもいい、いつか自分の病気を認めて克服できたら、ママの事を思い出してね。ずっとずっと見方だった、ずっとずっと見てた、て。これからもずっと。
未熟で上手く受け入れてあげられなくて、本当にごめん。あなたが幸せになってくれる事が私の願いです。」