17年間で5回強盗に入られました....
アルゼンチンに来て17年
強盗に5回、空き巣に2回入られました。
30年以上日本に居て一度も泥棒に入られたことはありませんでした。
たぶん日本人の大半がそうだと思います。
一回目は自宅です。畑の真ん中に住んでいたとき。
家の敷地は柵で囲われいます。
その日は夜更かしをしていました。
夜中2時過ぎ
窓に黒い陰が見えました。
「あれなに?」と思うと突然 " ガン!ガン!ガン!" 窓の外に付いている鉄格子をハンマーで叩きはじめました。直ぐに鉄は曲がり、ガラスが割られました。男が二人家の中に入ってきました。
夫と息子は寝室で寝ていたので、あわてて二人のもとへ行きました。夫と息子を起こし「強盗!」と叫んだ私の頭の中は 真っ白、大パニックを起こしていました。
二人の男は銃を持っていました。
私たちに銃を向け、スペイン語で「 金を出せ、出さないと殺すぞ 」と、言っていました。
その頃私達は、貧乏生活をしていました。仕事が無く日本から持ってきたお金も使い果たし、お金なんか有るはずがありませんでした。
明日、仕事が入っていたので、思わず「今はお金なんて何もない、明日にならないとない、本当に何も無いの」と私が言うと、私たちを床に伏せさせ、ひとりずつつ別の部屋へ連れて行きました。
「隠しているものを出せ」ということです。
強盗の二人は家の中をくまなく探し、本当にお金が無いことが分かると 「金が無ければ死んでもらう」と一人が言った。息子( 当時15才 )が「 殺さないで...」と言うと、もう一人の強盗が 「 殺さないから、いいと言うまで ここに居ろ 」トイレに3人閉じ込められました。
部屋の中で物を動かす音がします。時々、大きな音もしました。どのくらい時間が経ったのでしょうか...部屋の中が静かになりました。
少し時間をおいて、夫が部屋の様子を見にトイレから出ました。
強盗は出て行ったようです。
家の中はグチャグチャです。
お金の代わりに、パソコン、デジカメ、カメラ、貴金属.... 全て持っていかれてしまいました。
目の前が真っ暗になりました....何も無いのです。
でも、3人無事だったのだから良かった...
それだけは良かった。
警察に通報
警察官が二人来て、家の中と外を見て 特に何をしたわけでも無く「明日、現場検証に他の警官が来る」と言い帰ってしまった。
結局、翌日警官が来るはずも無く、夕方あと片付けをはじめた。
3回は自営のお店、あと1回は夫が一人で家にいた時に入られました。
手口は全部一緒です。
銃を向け、金品を奪う。
学んだ事です。
住居は貧困地区の側は危険、店舗は柵を付け不審人物にいち早く気づく
強盗に入られてしまったら、抵抗しない。
お金より命が大切
一生懸命 働いても強盗、空き巣に入られると
何も無くなってしまう。何度も辛い思いをしてきました。
空き巣に入られた時に何匹も犬を殺されました....
お金や物が無くなってしまう事の辛さより犬の命を奪われた事の悔しさの方が大きかった....
こんな経験はしたくなかった。
これからもしたくない。
治安が悪いのは警察の捜査能力が無いから。
悪い事をしても捕まらないから。
国がもっと真剣に犯罪について考え、変えて行くべきだと思います。