日系人

「日系人」良く出てくる言葉ですよね。

でも「日本人」と「日系人」の違いはご存じですか?今日はこの違いを調べてみました。

まずウィキペディアによると

「日系人」とは
日本以外の国に移住し当該国の国籍又は永住権を取得した日本人及びその子孫のこと。

1世 ー 最初に外国に渡った日本人
2世 ー 1世を親とする世代
3世 ー 1世の孫( 2世の子供 )

と言うことです。

アルゼンチンにも日系人が沢山います。
ですが、寂しいことに日本語を話せる日系人は殆ど居ません。

日本語を話せる1世はお年寄りばかりです。

2世であったとしても、極わずかな人しか日本語がわかりません。
日本人の姿をしたアルゼンチン人です。

アルゼンチンの日系人社会は沖縄出身者が大半を占め(約70%)、職業としては洗濯屋や栽培業、最近では個人商店も良く見かけます。

日系人同士でネットワークを作っています。
沖縄出身者の集まりが沖縄連合( 沖連 )
神奈川県出身者の集まりが神奈川県人会
こんな感じです。

沖連は沖縄出身者で無くては駄目
という事は無く
私は横浜出身なので神奈川県ですが
沖連の方々との交流もあります。

日本人会の中ではアルゼンチン最大なのが沖連です。沖縄出身者の多い事を象徴しています。

アルゼンチンの移民の歴史は呼び寄せや近隣諸国からの転在者から始まります。

1907年に始められ、戦前に約5400人が移住したそうです。

初期の移住者は農園、工場労働者、食堂、洗濯屋の下働きが大部分を閉めていました。

徐々に洗濯屋、小売店、花や野菜の栽培者として独立する人が増え今日の日系人社会の基礎ができました。

洗濯屋とは言ってもクリーニング屋さんの事です。
日本人がやっているクリーニング屋さんは
仕事が丁寧で綺麗だ、と評判が良いです。
今でも昔ながらでやっているお店も有ります。

優れた農業技術を持つ日本人のもと
カーネーション、バラ、菊などの栽培も盛んになりました。

今も私が住んで居る所からバスに乗って30分位行くと花を栽培している方がいます。

メンドーサの方へ行くと
ワイン農家をやっている日系人もいます。
(ワイン用のブドウを栽培してワインを作っています)

アルゼンチンには「 日本庭園 」が有ります。

1967年 皇太子同妃両殿下のアルゼンチン訪問を記念して、パレルモ公園内に開設されましたが
日本人移民からブエノスアイレス市に寄付されました。

太鼓橋がかけられた池には錦鯉が泳ぎ
ツツジや松など日本の植物とアルゼンチンの草木が共生された園内には「 日本移民汗の碑」と言う
記念碑もたっており、
ブエノスアイレスの名所にもなっています。

一言で日系人と言っても
こうやって見てみると歴史が有ることが分かります。

話しはズレてしまいますが、
私の知っている日系人のクリーニング屋さんの話です。

お店の奥に自宅が有り
凄く大きなシェパードを飼っています。
名前が「ケン」

ある日、電気メーターの検針だと言って作業着を着た男が一人、店の中に入ってきました。

するとケンが、その男にピッタリ付いて離れないのです。

作業員から離そうとしても動かず
困り果てていると

作業員の動きがおかしい事に気付きました。

と同時にケンが卯なり声をあげ吠え出しました。
ケンの声を聞き家族が駆けつけました。

あまりの迫力に男は逃げて行ったそうです。

男は作業員を装った泥棒だったのです。

ケンは最初から分かっていて
ずっと男を見張っていたのです。
賢い犬です。

私は身長155cmですが
ケンが立ち上がったら私より大きい
普段はとてもおとなしい可愛い犬です。

そんな話しも有りました。