アルゼンチンの物価(2022年7月)

アルゼンチンの物価が書かれたブログを見ました。
2019年に書かれたものです。

現在アルゼンチンは為替の変動(ペソ安ドル高)が酷く日々物価が上がっている状態です。

輸入品は国内製品より更に高く
安易に手を出せない位までになりました。

7月のインフレ率は60%を越えている状況です。

どのくらい酷いのか2019年と値段を比較してみたいと思います。

ペソの表示 $ • ドルの表示 u$s *

主に生活用品

水1.5L $50~$55
(現在) $ 70~$150

ジュース1.5 • 2.25L $85 • $125~$155
(現在) $120~$320

ビール1L瓶 $70~$90
(現在) $200~$230

ワイン $80~
(現在) $170~

マテ茶 $75~$85
(現在) $280~$350

ピーマン1kg $59.99
(現在) $400

とまと1kg $59.99
(現在) $90

じゃがいも1kg $39.99
(現在) $ 60

玉ねぎ 1kg $39.99
(現在) $180

オレンジ 1kg $20
(現在) $60

米1kg $78
( 現在) $100ーインディカ米
$ 200ージャポニカ米

卵 6こ $38~43
(現在) $150~

牛挽き肉1kg $90
(現在) $600

バス乗車代 $10
(現在) $20

ホテル代は日本円で書いてあるので良く分かりませんが、1泊 現在 $4000が安めの宿泊料です。
大体$15000前後が一般的な料金のようですね。

これだけ変わっています。
現在もなお物価は上がる様子です。
どこまで上がるか分からない状況です。

このインフレの原因がデフォルト(債務不履行)で
す。1816年にスペインから独立以降8回のデフォルトをしています。
今回で9回目です。

2001年のデフォルトでは
債務を返済できなくなった国債を
新しい国債に交換する、債務再編を実施。

危機の原因のひとつとされた
固定相場制を変動相場制に移行
通貨ペソを切り下げる事で国際競争力を回復しようと言う試みでした。

当初はこうした施策が功をそうし
経済は順調な回復を見せましたが
2010年頃からのフェルナンデス前政権の
バラマキ体質や経済介入の影響が顕著となり
再び経済停滞し始めました。

2010年~2015年の間に政府債務は4.7倍に拡大。
政府債務のGDP比が50%を越えるなど
一度は健全化した財政も再び悪化してきました。

財政赤字の拡大に伴って
通過ペソが再び下落を始めましたが
フェルナンデス政権はこれに対し
為替介入を実施

国民の外貨保有を制限
海外旅行の支出に対し課税
露骨な経済統制を実施しました。

その結果、アルゼンチン国内では
半ドルベースの闇市が拡大してインフレが加速。

これが実態でしょう。

為替と関係ない便乗値上げも目につきます。

為替が変わったから値上げ
これが今のアルゼンチンです。

日本に居ると分からないと思います。

物の値段が1週間で変わります。
だからと言って収入が増える訳ではありません。

昔のハイパーインフレの時は時間で値段が変わったそうです。
でも収入も増えたそうですが....

首都Capitalではインフレに対するデモも起こっているようです。

こう言う情況になると
日本は本当に住みやすい国なんだと
つくづく思います.....