サンタ•ロサ

アルゼンチンもそろそろ春を迎えます。

暦の上で春が始まるのは 9月21日

この日を「Dia de la primabera/ディア デル プリマベーラ」 春の日 と言うことです。

この日は花を贈る習慣があって
あちこちで花を売っているのを見かけます。

そしてこの時期は天気が不安定で強い風が吹きます。

日本で言う春一番です。

更に8月30日頃におこる嵐
強風に激しい雨

「Santa rosa/サンタ•ロサ」です。

これが過ぎると
アルゼンチンに春が本格的にやって来ます。



なぜ「サンタ▪ロサ」と言うのか?

Santa rosa = 聖なる薔薇

ペルーの聖母、リマのサンタ•ロサ が由来です。

南米諸国で最も有名なサンタ•ロサは31才でこの世を去りました。

自ら過酷な苦行を課し
彼女のもとに訪れる乏しい人や病める人に対し
幾つもの奇跡を起こした、と言われています。


《1615年8月30日に彼女が起こした奇跡》

リマの港町カリャオに
リマの街や教会の破壊を脅かす
オランダ人の海賊の一隊が現われた。

これを知ったロサは
修道服の袖を肘までたくし上げると
取り出した剣で修道服の裾を切り
祭壇を守ろうとした。

それは
神のために闘い、命を捧げる
と言う宣言であった。

その後、海賊が サント•ドミンゴ教会に近付いて来る、と噂が流れると

ロサはオランダ人によるキリストへの攻撃を
自らの体に受けるべく
祭壇に登り自分の身を捧げる決意をした。

すると暫くして
海賊は北の方へと向って逃げた。

リマの人々は
ロサが命を捧げることを神に誓った事による
奇跡であると信じた。



ロサの奇跡とこの頃にやって来る嵐が
同じ日、と言うことから
「サンタ•ロサ」と言われる様になりました。


私達がアルゼンチンに来たのが9月の1週目

天気の良い日に街の散策に出掛けました。

大きな道路を渡ろうとした時

いきなり空が真っ暗になり
物凄い風が吹き
バケツでもひっくり返したかの様な雨

ずぶ濡れになりながら
道路を渡り
側にあったショッピングモールに逃げ込んだ

と言う事が有りました。

この時はサンタ•ロサの事は知らなかったのですが
これがそうだったのでしょうね。

アルゼンチンは冬場でもポカポカ暖かくて
コートが要らない日が何日も有ります。

逆に夏場でも冬服が欲しくなるくらい寒い日も有ります。

一応、春、夏、秋、冬はありますが
日本の様にハッキリ別れていません。

雪も降らないのですから.....

寒いのが嫌いな私
今年はちょっと暖かな冬でした。

今年のサンタ•ロサは明日?のようです。