プロポーズ

ほとんどの人が人生において経験すること。

する側もされる側も大イベントです。

プロポーズする、またはされるに至るまでに、様々な出来事、ふたりのドラマがあります。

勿論、私にもそんなドラマの様な出来事が有りました。もう20年近く前の話です。


《 出会い 》

その頃、私は前の夫と離婚し(話せば長くなります。一言で言えばギャンブル好きだった)
小さな子供を抱えていたので、母親に夜子供を預けファミレスの厨房で深夜から朝にかけて働くことになりました。

深夜の時間帯は厨房もフロアも関係無く、大学生、主婦、会社員兼業の男性など、年齢層が高く 年の近い人が多かったせいも有り、皆と話しが合い楽しい職場でした。

私は、休みが月に4日、1日の労働時間が10時間と長かったので、色々な人達と係わることが出来ました。

そんな中に居たのが彼でした。
私より4才年下です。

お節介やきで、あまり印象は良くありまでんでした。「無駄な事はしない主義」と自分では言っていますが、私には「いかにサボろうか」と考えている様にしか見えなかったからです。

《交際が始まる》

衝突の多かった彼と、ある日仕事明けに二人でご飯を食べに行く事になりました。

いつもは数人で行きワイワイしながらご飯を食べているので、違った雰囲気の中、話が続きました。

お互い、「どうやら誤解していた様だ」という話しになり距離が縮まる結果に。

それからは、二人で出かける事も増え、子供との交流も始まりました。

当時、遊戯王カードが流行っており
彼はカードを沢山買い込みレアカードなる物を手に入れようとしていた様です。

彼の話しによると、「オタクだって思われたくないから、プレゼント用に包んで、って言ったら1こづつ包み出して凄い待たされた...」笑い話です。

当時小学1年だった子供と勝負をし、わざと負けレアカードをあげていたそうです。

偶然にも彼と子供はお誕生日が同じ日でした。

私は仕事が有った為、
昼間は子供のお誕生日をお祝いし
仕事が終わった後にケーキを持って彼のお祝い

何年かこんなお付き合いが続いていました。


《プロポーズ》

彼に呼び出されたました。

彼は「後で見て」とだけ言い手紙を私に手渡し行ってしまいました。

不信に思いつつ家に帰り手紙を見ると...
下手な字で3枚ありました。

内容は、付き合い出した頃の気持ち、今の気持ち、そして「俺は結構エコヒイキする方だから二人の事
ヒイキするよ。今、俺と言う宝くじを買ってくれたら絶対大当たりするの保証するから、賭けだと思ってこの宝くじを買いませんか?ただし、今すぐには当選金は貰えないんだ。少し後の未来に当選金が支払われるんだ。大当たりは保証つきだよ。」

何これ....?!
彼らしいな...(笑)
答えは 「宝くじ買います」


《現在》

あの時の宝くじは大ハズレ!!でした。