本当にあった怖い話し

17年前、アルゼンチンに来ました。

右も左もわからない。
知人が居るわけでも、親戚が居るわけでもなかった私達は空港からホテルに行き1週間ほど宿泊、その間に日系の不動産業者を探し外国人用で家具付の小さなマンションを紹介されました。

外国人用は値段が高いのですが、保証人無しで借りれるのがメリットです。

私達3人とシーズー(日本から連れてきた愛犬)には少し大きめの3LDKでした。

ある日の夜中、私はリビングのソファーに座っていると、廊下に繋がる扉 (愛犬がトイレに行けるように、いつも開けてある) の外に人影がある事に気づきました。

以前も消えているはずのテレビに
人の顔らしき物が映っているのを見ています。

この部屋は何かおかしい。とその頃から思っていました。

次の日の夜中、また私はソファーに座っていました。ふと扉に目を向けると、扉の横に老人が居るのに気付きました。
しかも鎧の様な物を身にまとっているのが分かります。こちらの様子を伺っているかの様にも感じました。私は声も出せず、身体中鳥肌がたったのを覚えています。
気がつくと姿はありませんでした。

また次の日の夜中、同じようにソファーに座っていると、扉の方に違和感をおぼえ 顔を向けると...

昨日と同じ、鎧を身にまとった老人がリビングの中に居ました。私の方に向いて立っています。

怖さと驚きで、私は声を出す事も動く事も出来ませんでした。目をそむける事しか出来ません。

こんな状態が数分(1分か2分だと思う)続き
目を向けた時には居なくなっていました。

これは普通じゃない!と思い家族に相談。
そして霊感がある人に話をすることにしました。

この部屋は、霊道になっている。だから複数の霊がここに居る。でもここを通るだけで悪さはしないだろう。と言う簡単なアドバイス? で終わってしまいました。

毎日、少しずつ近づいて来る霊を目の当たりにした私は、かなり不満足。
大丈夫だと言われても、信じられるはずがない。

それからは、夜中一人でリビングに居る事をしなくなりました。

アルゼンチンに来て最初の霊体験でした。