命の大切さ(捨て犬•捨て猫)

家には4匹の猫、3匹の犬がいます。

猫のクッキー12才(メス)、グミ8才(メス)、コロン5才(メス)、ゆず3才(オス)
一昨年突然死をしたチョコ当時12才(メス)
この子達はみんな捨て猫でした。

犬のピースケ10才(オス)、クルミ2才(メス)、最近家に居付いたメス犬(年齢不明、成犬)

アルゼンチンには捨て猫や捨て犬がたくさんいます。みんな お腹を減らし不安な気持ちで助けを待っているのです。心優しい人は自ら手を差し伸べ1匹でも助けようとしてくれます。これは、どこの国でも同じだと思います。

この国は
動物の命を軽く見すぎている!!

黒猫のチョコ。
500グラムくらいの体重で溝を渡れず何日も、そこに居たらしくガリガリに痩せていました。
救出後、通りかかった子供が抱上げたので連れて帰るのかと思い見ていると、ポイッと捨てたのです。
チョコは逆方向へ歩いていた私を見つけ全力で追いかけてきました。
一生懸命な気持ちが伝わってきた瞬間でした。
その姿は、けなげで抱きしめないではいられませんでした。
今でも、その時の事は鮮明に覚えています。
猫1号です。悪さもせず、いつも私の側に居て励まし慰めてくれたチョコ、こんなに素晴らしい猫はどこにもいない、断言できる程の猫でした。

グレーのシマネコ クッキー。
次に来たのがこの子、動物病院の檻の中にいました。引き取り手が現れないと殺されてしまいます。チョコより小さくて薬箱に入れられ、渡されました。
好奇心が旺盛で一日中遊んでいました。
眠いのを我慢してコックリコックリしてる姿は愛らしく天使の様に見えました。
チョコもクッキーが大好きでいつも一緒に遊んでいました。その光景を見ているのが大好きで、心が和んだものです。

白と薄茶色のグミ。
この子は捨て猫、と言うか迷子猫でお家に帰れなくて屋根の上で2日間、立ち往生していました。
窓から部屋を覗き「にゃ~」仔猫みたいに「助けて私お家に帰れないの」と言っているかのようでした。他の子達より大きかったけど まだ子供のようでした。
何日か飼い主を探しましたが見つからず、家の子になりました。

白とグレーのシマネコ コロン。
夜、道を歩いていると下水の溝に何か動く物が...
小さな仔猫でした。
回りに母親らしき猫もいない、
兄弟らしき猫も人も居ない、この子だけ。
でも、もしかしたら家から出てきちゃったのかも...と思い、次の日 コロンが居たそばの家に聞いてまわりましたが、どこも「家のじゃない」
やっぱり捨てられたんだ....
家の中では一番小さくて一番クセの有る子で時々先住猫に虐められて、距離をおく事が多く、ちょっとした問題児です。

茶虎のゆず。
家の唯一の男の子。
我が家は小さいお店を経営しているのですが、うちの子になる半年前位から知っていました。
まだ小さな仔猫で店の棚の下にかくれていたのです。
近所には猫を飼っている家が何件も有ったので飼い猫だと思っていました。
少し大きくなった時に近所の家の屋根裏に住んでいる野良猫だとわかりました。
その頃ゆずは、お店の前で朝 私達が来るのを待つ様になりました。1日中お店に居て夜になると帰って行きました。
ある日、ゆずが店の前で車に跳ねられました。
ゆずは迷わず足を引きずりながら店に帰ってきました。営業中だったので大騒ぎに....
私は直ぐに病院へ連れていきました。
腰の骨が折れていたので1日入院し処置をしてもらい翌日帰ってきました。
野良猫なら そのまま動けず死んでしまうのでしょう....
そう思うと悲しいです。ゆずは助かったけど、こうやって死んでしまう子が沢山います....

犬も同じです。

ピースケは家で生まれました。
「あずき」と言う捨て犬の子供です。
あずきは頭のいい犬でクッキーと同じ頃、家に来ました。何匹も子供を産み 里親に出して3匹が家に残りました。

当時私たちは、危険だと言われる地域に住んでいました。その時に何度も泥棒に入られ、金品を盗まれた上 大切な犬達の命まで奪われました。家の中に入る為、毒を飲ませたのです。奇跡的にピースケだけ生き残りました。

チョコ、クッキー、あずきが来た頃はCampo(田舎)の畑の真ん中に住んでいました。敷地が広かった為捨て犬を見つけると保護し、大小合わせて最高24匹の犬たちがいました。
やはり大きい犬達は毒殺されてしまいました。
みんな、可愛くて いい子でした。
日本では考えられない事を平気でする人間に怒りしかありませんでした。

こんな時もあずきは生き延びて来ました。頭が良く危険な物を判断できたのでしょう。
そんなあずきが毒で死んだのです。
あずきはピースケを特に可愛がっていました。きっとあずきがピースケを守ったのです。

どの子にも色々なドラマがあります。

生まれてきた命、人も動物も同じ

今は安全を優先し住居を決めています。
私達だけでなく、動物の命を守る為です。